信頼を含むEコマース受容モデル
マーケティング/Eコマース
UTAUT2(Unified Theory of Acceptance and Use of Technology)は、人々がなぜデジタル技術を利用するのかを説明する確立された理論です。本バリアントではTrustを追加し、マルチグループ分析にも対応するよう設計されています。年齢、デバイス、利用経験をグループ化変数としてそのままご利用いただけます。
- N
- 400
- LVs
- 6
- MGA
- Age · Device
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理論的背景
Venkatesh、Thong、Xu(2012)は、消費者特有の構成概念(Hedonic Motivation、Habit、Price Value)を加える形で元のUTAUTモデルを拡張し、利用意向と実際の行動を規定する7つの決定要因を定義しました。UTAUT2は、IS研究で最も多く引用される受容モデルです。
本バージョンでは、Eコマース文脈で特に重要となる4つの決定要因(Performance Expectancy、Effort Expectancy、Social Influence、Trust)に焦点を絞ったバリアントを採用しています。TrustはPavlou(2003)によってオンライン取引の中心変数として位置づけられましたが、元のUTAUTには含まれていません。応用研究ではこのハイブリッド形が標準となっています。
データセットにはデモグラフィック変数(age、gender、device、usage_freq)が含まれており、マルチグループ分析のグループ化変数としてそのまま利用できます。たとえば、信頼が意向に与える効果が、モバイル購入者とデスクトップ購入者の間で有意に異なるかを検定できます。
構造モデル
4つの外生的決定要因がBehavioral Intentionに収束し、それがUse Behaviorを駆動します。Trustは媒介変数としても直接的な予測変数としても機能します。
パフォーマンス期待
アプリケーションに期待される有用性。
努力期待
使いやすさに関する知覚。
社会的影響
社会的環境からの圧力や推奨。
信頼
ベンダー、プラットフォーム、データ取り扱いに対する信頼。
行動意図
アプリケーションを利用しようとする意向。
利用行動
実際の利用(頻度、深さ)。
仮説
| H1 | PE → TR | + | 知覚された有用性は、プラットフォームへの信頼を高めます。 |
| H2 | EE → TR | + | 使いやすさは、信頼を高めます。 |
| H3 | PE → BI | + | 有用性への期待は、利用意向を直接的に高めます。 |
| H4 | SI → BI | + | 社会的影響は、利用意向を高めます。 |
| H5 | TR → BI | + | 信頼は、意向に対する中心的なドライバーです。 |
| H6 | BI → UB | + | 意向は、実際の利用へとつながります。 |
方法論とデータ
データセットには、21項目の指標と4つのカテゴリカルなグループ変数(age、gender、device、usage_freq)に対するN = 400件の合成回答が含まれています。反映的項目はすべて7段階リッカート尺度です。実際のUTAUT2研究では、文脈ごとにN = 300から800程度の標本サイズで実施されるのが一般的です。
期待される結果
- R²(BI) ≈ 0.55
- 4つの決定要因が利用意向の分散を約55%説明します。中程度から強い水準といえます。
- TR → BI ≈ 0.32
- 信頼は、意向への直接的なパスのうちパフォーマンス期待に次いで2番目に強いものです。Eコマース文脈では、しばしば最強となります。
- MGA Age · Device
- マルチグループ分析を用いて、たとえばTR → BIのパスが、若年層よりも高年齢層で有意に強いかどうかを検定できます。
60秒で再現
- 1
プロジェクトをクローン
OpenPLSワークスペースでワンクリックすると、完全に編集可能なコピーが作成されます。モデル、指標、データセットがすべて連携した状態ですぐに利用できます。
- 2
計算を実行
OpenPLSは外側の重み、パス係数、R²、HTMT、SRMR、ブートストラップ信頼区間を数秒で算出します。
- 3
期待されるメトリクスと比較
以下に記載された主要メトリクスは、公開済みの原著論文に基づくものです。計算された値が、ブートストラップ95%信頼区間の内側に収まるはずです。
参考文献
- Venkatesh, V., Thong, J. Y. L., & Xu, X. (2012). Consumer Acceptance and Use of Information Technology: Extending the Unified Theory of Acceptance and Use of Technology. MIS Quarterly, 36(1), 157–178. doi.org/10.2307/41410412
- Pavlou, P. A. (2003). Consumer Acceptance of Electronic Commerce: Integrating Trust and Risk with the Technology Acceptance Model. International Journal of Electronic Commerce, 7(3), 101–134. doi.org/10.1080/10864415.2003.11044275
- Henseler, J., Ringle, C. M., & Sarstedt, M. (2016). Testing measurement invariance of composites using partial least squares. International Marketing Review, 33(3), 405–431. doi.org/10.1108/IMR-09-2014-0304